横浜で終活についてお悩みなら、くらしの健康診断にご相談下さい。

くらしの健康診断
2025年09月08日 [くらしの健康診断]

「自宅売却後の後悔」 〜高齢者の方とご家族へ、司法書士からのアドバイス〜

あ
みなさん、こんにちは。司法書士の清水です。

横浜市内では今、「空き家予備軍」とも言われる高齢者世帯の自宅売却が大きな話題になっています。
戸建て住宅で高齢者のみが暮らす世帯が年々増加し、家の老朽化や管理の負担、子世代のライフスタイルの変化から「そろそろ売却を」と考えるケースが増えています。
しかし、その一方で「売却後にこんなはずじゃなかった」と後悔の声も増加中。
司法書士として現場で感じるのは、売却という大きな決断の前に、生活設計や家族の話し合い、法的チェックをしっかり行う大切さです。
この記事では、そうした 後悔を防ぐための注意点 をお伝えします。

「自宅を売却したが、こんなはずじゃなかった」という高齢者の方からの相談急増中
司法書士として相談を受けていると、売却後に思わぬ問題が表面化しているケースが少なくありません。
高齢になると「家の管理が大変」「子供が使う予定がない」「老後資金が心配」といった理由から、自宅売却を考える方が増えてきます。
横浜のように住宅地が広がる地域では、高齢になった親が戸建てに一人で暮らしているケースも多く、空き家リスクや家の老朽化がきっかけになることもよくあります。

ですが、不動産売却は一度手放すと取り戻せない選択。売却後に後悔しても、状況を元に戻すのは難しいのが現実です。

後悔を防ぐためのポイント

@ 生活設計をきちんと描いてから売却を考える

最も多い後悔は「売却後の生活設計が甘かった」というケースです。
・賃貸住宅に移ったが、家賃が高く思ったより生活が厳しい
・住環境が合わず孤独感が強まった
・施設に入る予定が急に変わり、自宅を残しておけばよかった

このようなケースが横浜でも実際に増えています。
売却=解決ではありません。 売却後の住まいや生活費の見通し、介護や医療の可能性も含めた長期的な設計が不可欠です。

A 家族との話し合いを大切にする

意外と多いのが「家族との意見調整不足」によるトラブルです。
ご本人が判断して売却を進めたものの、あとで子供や兄弟姉妹から「相談がなかった」「納得していない」と不満が噴出することがあります。
家族間の合意形成は、後々の争いを防ぐためにも非常に重要です。

特に横浜のように相続や不動産価値の変動が大きい地域では、後の相続問題にも影響することが多いため、家族会議を開き、皆で情報共有しておくことをおすすめします。

B 売却条件・契約内容をしっかり確認する

最近、悪質な業者とのトラブル相談も増えています。
・強引な勧誘で急いで売却してしまった
・売却価格が相場よりかなり安かった
・契約内容の説明が不十分だった

こうしたケースも後悔の大きな原因となります。
契約書や重要事項説明書の内容は必ず専門家に確認しましょう。司法書士はこうした書類チェックのサポートも行っており、安心して進められます。

「早く売らなきゃ」「急がないと損する」と急かす業者には注意が必要です。

C 売却を考えた段階でまず専門家に相談を

不動産売却は大きな人生の選択です。
後悔しないためには、冷静な判断ができる時期に、家族や専門家と相談しながら進めることが何より大切です。

高齢者の方は、相続・住み替え・介護と不動産が複雑に絡み合うケースが増えているのが現状です。
「もう売ると決めた」「売却後の話」よりも、「売ろうかどうか迷っている段階」で相談していただく方が、選択肢が広がります。

司法書士として、暮らしや法的な観点からも冷静なアドバイスをご提供できます。
後悔しない選択をするために、まずはお気軽にご相談ください。


PageTop