くらしの健康診断
2025年05月14日 [くらしの健康診断]
不動産関連業務で大切にしていること

司法書士の清水です。
当所では、司法書士本来の登記業務を超えて、不動産の売買や相続された不動産の売却や活用方法についてアドバイスをさせていただく機会が増えています。
当事務所が、専門的知識や経験をベースにサービス提供する上で留意していることを以下にまとめてみました。
最新の法制度に則った正しい知識の提供
現代では、自宅のパソコンやスマホで簡単に情報を調べることができるようになりました。また、行政や民間の無料相談窓口を利用してさらに情報を収集することで、自分で手続きを行えると考える方も増えています。確かに、行政手続きの簡素化により、各種手続きは以前より申請しやすくなっています。しかし、インターネット上の情報や断片的な相談で得られる回答には思わぬ落とし穴が潜んでいることがあります。専門的な知識と将来のトラブルリスクを考慮して総合的に判断しないと、手順の誤りにより余計な労力や金銭的な負担がかかることがあります。また、将来的に不利益につながる場合もあります。
当事務所では、お客様に不利益が生じないよう、正しい知識を基に丁寧に説明・アドバイスを行っています。
不動産の適正評価と市場分析
不動産の売買や相続不動産の売却に携わる機会が多いのですが、適正な評価と市場分析は非常に重要です。当事務所では、必要に応じて不動産鑑定士と連携の上、不動産の現地調査や最新の市場データを活用し、正確な評価を行っています。
市場の動向を踏まえたアドバイスを提供し、お客様が最良の意思決定を行えるようサポートしています。
トラブルリスクを予見し予防策・対応方法をアドバイス
お客様が納得の上で最終判断をしていただけるよう、依頼された登記によるトラブルが予想される場合には、手続き前に丁寧にリスクについて説明しています。例:
•不動産の共有名義にすることによるトラブルリスク(共有者間の関係性悪化、共有者の死亡・認知症時、利用目的の相違など)
•私道付の自宅を売買する際に、私道も売買対象に含める必要性(私道を売買対象から漏らすと後々問題が発生することがあります)
•測量や境界未確認、屋根・擁壁・植栽の越境によるリスク
•後日の雨漏りや土地埋蔵物発見時の対応方法
•個人間売買で作成された売買契約書のリーガルチェック
お客様の利益を最優先にしたアドバイス
依頼された登記に関連して問題となる点や必要なアドバイスを提供しています。例:
• 親子間や夫婦間の贈与登記依頼時、税理士と連携して贈与に伴う税金(登録免許税、贈与税、不動産取得税など)を調査し、予想外に高額な税金がかかる場合には、贈与の取り止めを提案することもあります。
• 不動産売買の登記依頼時、登記簿の権利関係を調査し、抵当権等の担保権や仮登記、仮処分などがないか確認し、お客様の所有権を阻害する権利があれば注意を促し、同時に抹消手続きを行います。
優先順位を重視したご提案
一つとして同じ事案はないため、お客様から丁寧に話を聞き取り、複雑な問題を整理し、優先順位をつけながら最善の手続きを進めています。例えば、お客様が考える手続きでは高額な税金が発生する場合やトラブルにつながる可能性がある場合には、他の手続き方法や手順・時期を変える提案を行います。
お客様のご負担を軽減するための配慮
不動産関係の手続きは人生で何度も経験するものではないため、不安や負担感を抱いている方も多いです。手続きの全体的な流れや完了までの期間を具体的に説明することで、お客様に余裕をもって準備していただけるようにしています。また、複数の関係者が関わる必要がある手続きでは、当事者間に入って説明や段取りを行い、お客様の心理的ストレスを軽減します。相談や手続きを代行することで、お客様の肩の荷を下ろし、安心感を提供できるよう努めています。