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くらしの健康診断
2026年07月08日 [くらしの健康診断]

高齢者施設スタッフの対応力を見分けるポイント例

食事風景
みなさん、こんにちは!
後見担当事務です。
当所では常時50名近くの方の被後見人(任意後見含む)の生活をサポートしております。
前回の清水のブログに続き、高齢者施設についてお話します。今回は、スタッフの人的余裕や対応力の差が表れる例として「食」について取り上げてみます。

施設への食品の持ち込み・預かり
高齢者施設の中には、外部からの食品の持ち込みや施設での預かりを制限しているところもあります。(持ち込みを制限しているところでも、家族など面会者が同席しているところで本人に食べてもらうことは認められている場合もあります)
一方で、瓶詰や缶詰など保存のきくものであれば、持ち込みを許可し、食事の際にスタッフが本人の希望に応じておかずとして提供してくれる施設もあります。

施設への持ち込みが制限する理由は何でしょうか?
例えば、下記のようなことが考えられます。

スタッフの負担
外部からの食品持ち込み対応には、安全性の確認が必要です。
持ち込まれた食品が入居者にとって安全であるか、アレルギーや消化の問題がないかを確認する作業が伴います。
また、施設の保管庫や冷蔵庫などで個々の入居者の食品を衛生的に管理し、賞味期限なども気にかけないといけなくなります。
スタッフにとって追加の業務負担となるため、スタッフの数が限られている施設では持ち込みや預かりを制限せざるを得ない状況になります。

食事サポートの柔軟性

スタッフが食事時間に個別対応できる余裕があれば、持ち込み食品を本人の希望に応じて食事の一部として提供することが可能です。しかし、入居者に対してスタッフの配置が少ない施設では、こうした個別対応が難しくなり、持ち込みを制限する方針を取らざるをえないでしょう。
また、スタッフ数が充足している場合であっても、食事介助が必要となるような介護度の重い入居者が多数いるとどうしても余裕がなくなってしまいます。

その他、施設の運営法人のポリシーや施設長の考え方(有料老人ホームの場合は、施設長の考え方や方針がケアの在り方に大きくかかわることが多いです)によっても対応方法が異なります。

生活に彩を添える食の力

食の取り組み例

グループホームや大規模施設でも、ユニット型の施設では少人数のグループ単位で入居者を支援しています。
そこでは、スタッフが手作りおやつにこだわったり、レクリエーションの一環として入居者と一緒にホットプレートでホットケーキを焼くなど、創意工夫を凝らした取り組みが行われているところもあります。
当所では成年後見の業務を通じ、平均して常時約30の施設を定期訪問し、施設からのニュースレターなどを通じて、日々の様子を知る機会があります。
限られた人手や予算の中でも、見た目も食欲をそそるような盛り付けがされていたり、食卓に季節の花を飾って雰囲気を演出するなど、スタッフの細やかな配慮に感動することが多々あります。

食事での工夫と入居者への影響

認知症の影響で食べること自体を忘れてしまったり、気持ちが乗らず食事が進まずに低栄養状態になった方も少なくありません。
しかし、食事に真剣に取り組む施設に入居することで、食欲が徐々に戻り、体調の改善につながるケースを何度も目にしてきました。
施設では、食事の楽しみを再発見してもらうために、季節ごとの行事食や、地元の食材を使ったメニューの提供を行い、入居者の好みに応じた食事を提供しています。
たとえば、お正月にはおせち料理やお雑煮を、春には花見弁当、夏にはかき氷やそうめん流しといったように、季節感を取り入れた食事イベントも開催されています。
このような取り組みが入居者の心身の健康だけでなく、日々の生活の喜びを増やし、施設全体の雰囲気をより良いものにしています。

以上のように、食ひとつとってもスタッフの配置や余力、施設運営の方針次第で取り組み内容が異なってきます。
施設探しの際に、注目ポイントのひとつとして考えていただくことをお勧めします。