くらしの健康診断
2026年04月08日 [くらしの健康診断]
人とのつながりがもたらす力:セルフネグレクトを防ぐ鍵

みなさん、こんにちは!
後見担当事務です。
前回のコラムでは、「どうする?認知症や障害者の選択の自由と安全」と題して清水が「認知症の方や障害ある方の選択のリスクと自由の狭間で悩む後見人の葛藤」についてお話しました。
その中で、他者からみると不合理な選択をする認知症や障害のある方についての話が及びました。
その関連で、本ブログでは「セルフネグレクト」について触れたいと思います。
様々な面で生活の質が低下し、本人の健康、住環境や人間関係にも悪影響が出ることがあります。
具体的には以下のような状況が生じることが多いです。
入浴、身だしなみを整えることができなくなるなど不衛生な状態になってしまい、感染症など病気にかかりやすくなります。
うつ病や不安障害などの精神疾患が悪化してしまいます。
家事ができなくなり、洗濯や掃除、ゴミ出しなどが自力でできなくなります。
物が片付けられないため、家の中が散らかり放題になり、動線が荷物でふさがれるくらい危険な状況になることがあります。
風呂やトイレの掃除ができず、住環境が不衛生で不快なものになります。
周囲の人たちが本人の状況に困惑し、どう対処してよいか分からず、最終的に距離を置く場合もあります。
他者との交流ができなくなり、孤立感が強まります。これはセルフネグレクトをさらに悪化させる原因となります。
・認知症などで認知機能が低下すると、自己ケアに必要な判断力や記憶力が失われ、セルフネグレクトにつながる可能性があります。
・うつ病や軽度のうつ状態は日常生活を送る意欲を削ぎます。
・自己評価が低い場合、自暴自棄になり自身を大切にしなくなります。
・特に高齢者や障害者など他者からのサポートが必要な人たちにとって適切な支援が得られない場合、セルフネグレクトに陥るリスクが高まります。
精神科医の齋藤環氏は精神医学や心理療法の文脈で、人と人との関係性そのものが治療的な効果を持つ「人薬」の重要性を指摘しています。社会的な環境や他者との関係が精神的な健康に多大な影響を及ぼしているとも言えます。
家族、友人知人、職場の上司や同僚、趣味の仲間などさまざまなレベルや種類で重層的な関係を持つことがセーフティネットになると思います。
人との関係性は一朝一夕ではできません。日ごろから挨拶や何気ない会話を積み重ね、よい関係性を築いてゆきたいものです。
後見担当事務です。
前回のコラムでは、「どうする?認知症や障害者の選択の自由と安全」と題して清水が「認知症の方や障害ある方の選択のリスクと自由の狭間で悩む後見人の葛藤」についてお話しました。
その中で、他者からみると不合理な選択をする認知症や障害のある方についての話が及びました。
その関連で、本ブログでは「セルフネグレクト」について触れたいと思います。
「セルフネグレクト」とは
自分自身の健康や安全を適切に管理できない状態を指します。様々な面で生活の質が低下し、本人の健康、住環境や人間関係にも悪影響が出ることがあります。
具体的には以下のような状況が生じることが多いです。
健康状態の悪化
食事がきちんとできなくなることでの栄養不良や服薬管理が適切にできなくなることで病気の悪化につながります。入浴、身だしなみを整えることができなくなるなど不衛生な状態になってしまい、感染症など病気にかかりやすくなります。
精神面への影響
無気力や絶望感が強まり、さらに自己管理が困難になるなど悪循環につながります。うつ病や不安障害などの精神疾患が悪化してしまいます。
生活習慣の崩壊
昼夜逆転や過眠、逆に睡眠不足が続くなど生活リズムが乱れます。家事ができなくなり、洗濯や掃除、ゴミ出しなどが自力でできなくなります。
住環境の悪化
食べ物の残りやゴミが放置され、悪臭や害虫が発生する場合があります。物が片付けられないため、家の中が散らかり放題になり、動線が荷物でふさがれるくらい危険な状況になることがあります。
風呂やトイレの掃除ができず、住環境が不衛生で不快なものになります。
社会的孤立
家族や友人が本人の状態に気づいても、恥ずかしい、情けない、申し訳ないなどの理由からかかわりを自ら拒絶してしまいます。周囲の人たちが本人の状況に困惑し、どう対処してよいか分からず、最終的に距離を置く場合もあります。
他者との交流ができなくなり、孤立感が強まります。これはセルフネグレクトをさらに悪化させる原因となります。
セルフネグレクトになるきっかけ
引き金になる様々な要因が組み合わさることで、誰でもセルフネグレクトに陥る可能性があります。身体的要因
・慢性的な病気を抱えると、体力や気力が削がれ、自己管理が疎かになることがあります。・認知症などで認知機能が低下すると、自己ケアに必要な判断力や記憶力が失われ、セルフネグレクトにつながる可能性があります。
心理的要因
・ストレスは、セルフケアの意欲を低下させる可能性があります。・うつ病や軽度のうつ状態は日常生活を送る意欲を削ぎます。
・自己評価が低い場合、自暴自棄になり自身を大切にしなくなります。
社会的要因
・家族や友人とのつながりが薄く、孤独感が強まると、自暴自棄になり自身を大切にしなくなります。・特に高齢者や障害者など他者からのサポートが必要な人たちにとって適切な支援が得られない場合、セルフネグレクトに陥るリスクが高まります。
経済的要因
・家計に余裕がなく経済的に苦しい状態が続くと適切な医療や福祉サービスが利用できず、セルフネグレクトを進行させる悪循環に陥ることがあります。セルフネグレクトを防ぐには
常日頃から自分自身の生活や健康状態に気を配りセルフケアを怠らないことが基本かと思いますが、それ以上に社会的なつながりを意識し孤立化しないことが大切かと思います。精神科医の齋藤環氏は精神医学や心理療法の文脈で、人と人との関係性そのものが治療的な効果を持つ「人薬」の重要性を指摘しています。社会的な環境や他者との関係が精神的な健康に多大な影響を及ぼしているとも言えます。
家族、友人知人、職場の上司や同僚、趣味の仲間などさまざまなレベルや種類で重層的な関係を持つことがセーフティネットになると思います。
人との関係性は一朝一夕ではできません。日ごろから挨拶や何気ない会話を積み重ね、よい関係性を築いてゆきたいものです。




