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親の介護
2026年11月02日 [親の介護]

親は「迷惑をかけたくない」と言うけれど…子ども世代の本音と現実

「迷惑をかけたくない」親と子ども世代の本音と現実
こんにちは。司法書士の清水です。
親の介護の話題になると、多くの親御さんが口にする言葉があります。
「子どもには迷惑をかけたくないから」
その言葉には、親なりの優しさや誇りが込められています。
だからこそ、子ども世代は反論しづらく、話題そのものを避けてしまいがちです。
けれど、この言葉があることで、話し合いが止まってしまう現実もあります。

優しさの言葉が、話し合いを遠ざけてしまうことも
「迷惑をかけたくない」と言われると、子ども世代は次のように感じることが多いようです。
・これ以上、踏み込んではいけない気がする
・介護やお金の話をすると、親を傷つけてしまいそう
・自分が心配していることを言い出せない
結果として、介護や将来の備えについて、本当は必要な話し合いが先送りされてしまいます。

子ども世代はすでに迷惑を考えている
親は「迷惑をかけたくない」と言いますが、子ども世代はすでに多くのことを考えています。
・仕事をどう調整するか
・自分の家庭や子どもへの影響
・いざというときの経済的な不安
これらは決して「迷惑だ」と思っているわけではありません。
大切だからこそ、現実的に考えているのです。

本音は「一緒に考えたい」
ご相談を受けていると、子ども世代の本音はとてもシンプルです。
「全部を背負わせたいわけじゃない」「ちゃんと話し合って、無理のない形を探したい」
しかし、その思いが伝わらないまま「迷惑をかけたくない」「まだ大丈夫」という言葉だけが行き交うと、お互いに踏み込めない状態が続いてしまいます。

言葉の奥にある本当の気持ちを見る
「迷惑をかけたくない」という言葉は「自分の弱さを認めたくない」「子どもに心配をかけたくない」そんな気持ちの裏返しでもあります。
だからこそ、その言葉を否定する必要はありません。
大切なのは、「そう思ってくれていることは分かっている」と受け止めたうえで、現実的な話を少しずつ共有していくことです。

話し合いは介護の話から始めなくていい
いきなり介護やお金の話をしようとすると、親も構えてしまいます。
まずは、
・最近、通院は大変じゃない?
・何か困っていることはない?
・もしものとき、誰に連絡したらいい?
こうした日常に近い話題から始めることで、自然と将来の話につながっていきます。

親子だからこそ、第三者の力を借りる
親子の間では、どうしても感情が先に立ちます。
だからこそ、第三者が入ることで「心配している」という気持ちを、整理された形で伝えられることもあります。
あいおい事務所では、制度や手続きの説明だけでなく、親御さんの気持ちと子ども世代の現実、その両方を大切にしながら、話し合いのきっかけづくりをお手伝いしています。
「迷惑をかけたくない」という言葉の奥にある想いを受け止めながら、無理のない形を一緒に考えていく。
それが、親にとっても、子ども世代にとっても、安心につながる道ではないでしょうか。